育児漫画の一覧が充実してきたので、娘(1人)・息子(1人)・姉妹(女2人)・兄弟(男2人)・3姉妹・3兄弟…等々、で分類して一覧化しています。
(1回目)第1子が娘(1人娘)の育児漫画
(3回目)「兄妹を描いた育児漫画一覧」
2回は第1子が息子の育児漫画の一覧です。
できる限り「1人目に産まれた息子を育てている」漫画に絞りましたが、数が少なかったので終盤に妹・弟が生まれるものも入れてます。
自分が好きな作品は、父親目線なら『子はカスガイの甘納豆』と『コアソビー』。
『コアソビー』は息子さん5歳と大きめですが、子どもと遊ぶことについて考えさせられることも多いです。
母親目線『いっとけ!育児』と『東京ひよっこ3人暮らし』。
特に『いっとけ!育児』は隠れた名作だと思う。息子さん3歳半まで、月齢ごとに出来事が描かれており、笑えて濃厚な内容です。
『東京ひよっこ3人暮らし』は息子・のっすんがかわいくてメロメロ~です。
ネットで調べると『ママはテンパリスト』『育児なし日記VS育児され日記』を支持する人が多いです。
第1子が息子(1人息子)の育児漫画
父親目線
タケちゃんとパパ(江川達也)
『まじかる!たるルートくん』や『東京大学物語』の江川達也さんの育児漫画。全3巻。絶版。
1巻は息子・毅くんが生まれて~1歳6か月くらいまで。
全ページカラーなのですが蛍光が目に痛くて…orzほのぼのとした雰囲気は悪くないのですが、色がなあ…。
子はカスガイの甘納豆(伊藤伸平)
『ハイパードール』の伊藤伸平さんが描く育児漫画。全1巻。絶版。
2006年夏、作者46歳?のとき、息子さん誕生。息子さんの誕生~1歳半?くらいまで。
育児漫画としては非常に珍しく男性読者向けに描かれていたせいか、重くなくテンポよく読める作品。
産後すぐに奥様の母乳が出なくなった時の作者の対応が特に好きです。
子連れでコミケに参加していたりエヴァやガンダムネタがあったりするので、オタクな人はより楽しめると思います。
オチつく家族(重野なおき、藤島じゅん)
夫婦による共著。
半分が夫・重野なおきさん作の4コマ漫画、半分が妻・藤島じゅんさんの4コマ漫画(妊娠・出産ネタ多め)。
息子・るいくんの誕生~2歳すぎくらいまで。最後の方で妹・あいちゃんも生まれます。
育児漫画に入れちゃってますが、夫婦ネタ(2人の馴れ初めとか、重野さんが藤島さんをネタにしたりとか)が多めなので夫婦漫画な気もする。
僕の小規模な生活・4巻(福満しげゆき)
息子さんの誕生~1歳過ぎくらいまで。子育て編は4巻のみです。
小さい時期のトラブルについて描写が多い印象。例えば新生児の時期に「黄疸でひっかかり転院した上に緊急入院!?」という場面や「赤ちゃんの耳が聞こえないかも…?」と検査を受けに行った時の話が描かれています。
産後で疲れている嫁VS孫に会いたい母…の対応はステキでしたね。福満さんの作風は好き嫌いが分かれると思いますが、お父さん・夫としてがんばってると思いました。
(今は次男さんが生まれて息子2人です)
コアソビー(おおひなたごう)
父・おおひなたごうさんと、息子・エイゴウくん(5歳)との「本気の遊び」を描いた漫画。
お父さんが作った遊びで息子と一緒に遊ぶ!がテーマ。
息子・エイゴウくんの成長を感じる描写もあり、おもしろいだけでなく感動しました。
母親目線
私たちは繁殖している(内田春菊)
現在は息子・娘・娘・息子の4人きょうだいですが、文庫版イエローとピンクは息子さん1人の妊娠~出産~子育てが描かれています。
イエローは妊娠がわかってから生後6か月くらい(歯が生えはじめる頃)?
ピンクは9-10か月健診~3歳手前くらいまで?
赤ちゃんの夜泣き話など、内田春菊さんの独特の解釈が好きです(一部医学的には間違った情報もありますのでご注意を)。
今日もお天気(桜沢エリカ)
息子・美龍くん。
1巻にあたる「誕生編」は出産~1歳5か月まで。
2巻にあたる「すくすく編」は1歳6か月~2歳7ヶ月まで。話ごとに月齢が書かれていて便利です。
息子さんの様子がかわいくて好きなのですが、ホメオパシーなど行き過ぎた自然崇拝?が鼻につく作品でもあり…(詳細は感想を参照ください)。
3巻「第2子出産編」で妹が誕生し、2人兄妹になります。
●matsubiの感想文
高齢出産ドンとこい!!2巻(藤田素子)
1巻は妊娠・出産編、2巻は子育て編。紙の単行本は絶版ですが、Kindleなど電子書籍で販売。
息子・コナオくん0歳~2歳くらいまで。
作者が重度の心配性なので、好みが分かれると思います(私には笑えないレベルで心配性でした…)。
後半は嫁(作者)VS姑な様相を呈してきて、育児漫画としても微妙な雰囲気に…。
プクリン日記(どんどんどんぐり)
2004年生まれの息子・プクリン1歳7ヶ月~3歳まで。
ブログ「プクリン日記」の書籍化。
絵がかわいらしいし漫画も面白いのですが、4コマ漫画が1P1本なのでちょっと物足りないかな。
大原さんちのムスコさん(大原由軌子)
●amazonで試読できます
息子・タケ君の妊娠~出産~2歳くらいまで。半分くらい妊娠時期、半分くらい育児漫画で構成されています。
神経過敏?几帳面な息子さんだったみたいで、エピソードが壮絶。夜寝ない。車の並べ方が違うと泣く。最初に覚えた言葉が「イヤ」で何をやっても二言目には「イヤー」と絶叫(+大泣き)…。
この苦行?に耐えた大原さん夫婦を尊敬します…。(こう書くと暗そうですが、漫画自体は明るく面白いです。)
続編で弟・レイくんが生まれ2人兄弟に。
育児なし日記vs育児され日記(逢坂みえこ)
●amazonで試読できます
息子・ハルくんの育児の様子を描いた漫画。全2巻。
ハルくんが小学生くらいの頃、乳児だった時期を思い出しながら描かれた漫画のせいか苦労話はほとんど描かれず、ほのぼのした雰囲気で楽しい作品です。
誕生~保育園入園(2-3歳くらい?)まで。1歳未満ではいはい・おすわりくらいの時期が多めかな?
とにかく、ハルくんがかわいいです。
●2巻の感想文
ママはテンパリスト(東村アキコ)
●amazonで試読できます。
全4巻。私が語るまでもないくらい有名な育児漫画です。
息子・ごっちゃんが2歳半くらい~6歳くらいまで。
私は『海月姫』は読んでいたけれど『テンパリスト』は読んでおらず。妊娠をきっかけに読んだのですが大笑いさせて頂きました。
ごっちゃんの様子や言葉が面白いです。
ごっちゃんは『海月姫』のあとがきや『かくかくしかじか』の作中にも登場しています。
いっとけ! 育児(佐田静)
全1巻。絶版。
息子・金造くんの出産~3歳5か月まで。話ごとに月齢が書かれていて便利です。
最初の話を読んだ時は金造くんがかわいいと思えなかったのですが、読み進めるうちにかわいく見えてくる不思議…!
苦労話はほとんどなく、明るめのエピソードで構成されています。10か月健診で保健師さんに温かい言葉をかけてもらって涙するエピソードには共感しました。
ラストで妹が生まれて2人兄妹に。
ツレはパパ1年生(細川貂々)
全3巻息子・ちーと(千歳)くん。
1巻:誕生~7か月まで
2巻:8か月~1歳半くらいまで
3巻:1歳半~2歳まで
息子さんの様子は可愛いのですが、育児が始まってから夫婦がゴタゴタするエピソードが多くて読んでいて疲れます…。
同じくらいの時期を描いた『ツレと私の「たいへんだ!」育児』もありますが、こちらは1コマ漫画が1Pに掲載されているので、量として物足りないです。うーん。
●matsubiの感想文
東京ひよっこ3人暮らし(たかはしみき)
息子・のっすん誕生~1歳6カ月まで。
たかはしみきさんのほんわかした絵柄が愛くるしいです。とにかくかわいい。夫婦関係や家事分担、転園の話などもあります。
WEB連載中の「カアチャン本舗~3さいくん育ててます」を試読代わりに読むといいかも。
おかあさんの卵(星崎真紀)
白泉社シルキーで単行本化されていた育児漫画。全2巻。
WEB(Jコミ)で無料公開中です。
こうしてキミは育つのだ(小丸ナリコ)
息子さん妊娠~1歳すぎまで?
続編では妹が生まれて2人兄妹。
ごんたイズム 子育てバトル365日(カツヤマケイコ)
●amazonで試読できます
●WEBマガジン「カラフル」で連載中
現在3巻まで刊行。
1巻は息子・柊太くん(2歳くらい)が中心。
後半に妹・京香ちゃんが生まれ、2・3巻は2人兄妹に(4巻では3人兄妹になるかと…)。
小学生男子(ダンスィ)のトリセツ(まきりえこ)
●amazonで試読できます
小学生の息子・おりぇくんを描いた4コマ漫画。ブログ「ちくわの穴から星☆を見た」の書籍化です。
(作者による単行本紹介記事)
●本日発売!「小学生男子のトリセツ」
ウチのコ、ご近所さんに育てられました(細川貂々)
息子・ちーとくん(1人)
●amazonで試読できます
息子・ちーとくん5歳。
まとめ
娘(1人)の育児漫画が30作品以上あったのに比べると少ないですね。
息子育児漫画だと『ママはテンパリスト』が人気だから他の作品の影が薄いのかと思っていましたが、作品数自体が少ないとは…。
娘育児漫画に比べると1冊で終わっている作品も多いんですよね。
息子育児漫画として『ママはテンパリスト』を勧める人が多いのは、息子漫画の選択肢が狭いことも原因かもしれません。
『トルコで私も考えた』では息子・ケナンくんが描かれているのですが、育児が主ではなかったので外しました。数が少ないから入れてもよかったかも。
高瀬志帆さんの育児漫画は『男子の黄金期』のような息子さん中心の作品もあります(妹も登場するので除外)。
おぐらなおみさんも『育児バビデブー』シリーズで息子さんを中心に描いてます(上の子はほとんど登場しないのですが姉弟なので除外)。
1人目は息子という人は少なくないのですが、二ノ宮知子さん、ゴキタ絵美さん(2人兄弟)、たちばなかおるさん、トマコさん(3人兄弟)などは除外しました。
(兄弟漫画一覧でまとめる予定です。)
雑誌連載中の作品で息子さん育児漫画はタカハシミキさん、山田可南さんくらいかな?
WEB連載だとカワハラユキコさん、田中六大さん。
うーん。連載自体、娘漫画に比べると少ないのだな…。
生まれてくる子供の半分は男児だと思うので、もうちょっと増えるといいなあ。